終活って何をするの?:葬儀屋が終活の種類や方法を解説

終活に悩んでいる人 終活
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はじめに:終活で「何をする?」と悩む方へ

現役葬儀屋のShinoyaです。

 

「終活って何をするの?」そう感じて検索された方は多いのではないでしょうか。

終活とは、自分の人生の最期に向けて、身の回りのことを整理し、家族に負担をかけない準備をすることです。

しかし、いざ始めようとすると「何から手をつければいいのか分からない」と感じる方がほとんどでしょう。

葬儀屋として多くのご遺族やご本人のご相談を受けてきた経験から言えるのは、「終活は元気なうちに始めることが大切」ということ。

そして、ただモノを整理するだけでなく、「自分らしい最期を考える時間」でもあります。

この記事では、「終活で何をするか」の疑問に答える形で、具体的な流れや実践方法を葬儀屋の視点からわかりやすく解説します。

終活で何をする?まずは全体像を知る

終活で「何をする」のかを整理すると、大きく分けて以下の5つのステップがあります。

  1. 心の整理(エンディングノートの作成)
  2. 財産・契約関係の整理
  3. 身の回りの物の整理(遺品整理・生前整理)
  4. 葬儀・供養方法の検討(葬儀形式・海洋散骨など)
  5. お墓・供養先の見直し(墓じまい・永代供養など)

これらを順に進めることで、自分の思いを形にし、家族の負担を減らすことができます。

エンディングノートで自分の思いを残す

終活で「何をする」と考えたとき、最初に取り組むべきはエンディングノートです。

自分の生い立ち、家族へのメッセージ、財産、希望する葬儀や供養の方法などをまとめておくノートのことを言います。

エンディングノートがあるかどうかで、ご遺族の負担が大きく変わります。

本人の希望が明確に書かれていれば、家族は迷わずに行動できるからです。

筆者の会社でも互助会加入をした方にエンディングノートのプレゼントを行い、書くことを推奨しています。

ポイントは完璧に書こうとせず、思いついたことから少しずつ書き進めること。

自分の考えを整理し、終活の方向性を見つけるきっかけになります。

遺品整理・生前整理:モノの整理から心の整理へ

終活で何をするか迷ったら、まずは身の回りの整理から始めましょう。

生前に整理しておくことで、家族の負担を大幅に減らすことができます。

生前整理とは

生きているうちに不要なものを処分し、必要なものだけを残す作業です。遺品整理の前段階でもあります。

重要書類を整理しておけば、万が一の際にスムーズに対応できます。

遺品整理とは

故人が亡くなった後に、ご遺族が残された物を整理する作業です。

思い出の品が多く、何を残すか迷う方も多いため、専門の遺品整理士に依頼するケースも増えています。

遺品整理を考えるタイミング

生前に業者を選んでおくことも終活の一環です。信頼できる業者、料金の相場を知っておくと、残された家族の安心につながります。

まずは問い合わせから始めてみましょう。

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また、デジタル遺品整理に関してはこちらの記事を参考にしてください。

葬儀や供養の形を考える:海洋散骨という新しい選択肢

近年注目されているのが「海洋散骨」です。自然に還りたい、お墓を持ちたくないという考えから選ぶ方が増えています。

海洋散骨とは

遺骨を粉末状にして海へ撒く供養方法で、法律上も認められています。葬儀屋や専門業者を通じて行われるのが一般的です。

海洋散骨の流れ

  1. 火葬後、遺骨をパウダー状に加工
  2. 散骨場所を選定(東京湾・沖縄近海など)
  3. 家族同伴または代理で散骨
  4. 証明書や記録写真を受け取る

海洋散骨のメリット・デメリット

海洋散骨のメリット・デメリットは次の通りです。

メリット デメリット
お墓を持たずに供養できる 遺骨を手元に残せない
自然に還る考え方に合う 家族が参拝しにくい
費用が比較的安い(5〜20万円程度) 地域によって理解が得にくい

 なお、デメリットの「遺骨を手元に残せない」に関しては、一部を散骨、残りを手元に残すという方法もあります。

相談も可能ですので、疑問点があればまずは専門業者に問い合わせてみましょう。

 

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墓じまい:お墓のこれからを考える

「墓じまい」は終活の中でも増えているテーマです。

お墓の管理が難しくなる理由はさまざまですが、早めの準備が大切です。

墓じまいとは

お墓を閉じて遺骨を他の場所に移すことを指します。

永代供養墓や納骨堂、海洋散骨などを新しい供養先として選ぶ方が増えています。

墓じまいの流れ

  1. 親族間での話し合い
  2. 菩提寺・霊園への相談
  3. 改葬許可証の取得(役所で申請)
  4. 遺骨の取り出し・供養
  5. 新しい納骨先への移転

費用は20万〜50万円程度が目安です。永代供養付きの合同墓や樹木葬を選ぶ方も増えています。

葬儀屋から見た墓じまいの注意点

  • お寺との関係性を大切にする
  • 改葬先を先に決めておく
  • 契約書や許可証をきちんと保管する

墓じまいの手続きは複雑な部分もあるので、疑問点があれば、専門業者に問い合わせるのが安心でしょう。

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終活で何をするかを整理してみよう(チェックリスト)

終活で何をするかを以下でチェックリストにしたので、ぜひご活用ください。

項目 内容 実施状況
エンディングノート 思いや希望を書く □済 □未
財産・保険の整理 通帳・契約書・保険を一覧化 □済 □未
遺言書の作成 法的効力を持つ意思表示 □済 □未
生前整理 不要なものを処分 □済 □未
遺品整理業者の検討 信頼できる業者を選定 □済 □未
葬儀の希望を記す 葬儀形式・音楽・服装など □済 □未
海洋散骨など供養方法 自分らしい形を選ぶ □済 □未
墓じまい・永代供養 お墓の維持が難しい場合に備える □済 □未
家族との話し合い 気持ちを共有する □済 □未

まとめ:終活で何をするかは「自分らしさを残すこと」

終活は「死を考えること」ではなく、「これからを安心して生きるための準備」です。

終活は何をするのかと検索してここまで読まれたあなたは、すでに大切な第一歩を踏み出しています。

葬儀屋の立場から見ても、終活をしている方ほどご家族が安心してお見送りできるケースが多いです。

海洋散骨・遺品整理・墓じまいなど、どれも自分の人生をどう締めくくるかを考える大切なテーマです。

今日できることから少しずつ進めていきましょう。

そして、分からないことや不安なことがあれば、信頼できる葬儀屋や専門家に相談してください。



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