葬儀屋の事務って何するの?仕事内容を葬儀屋が詳しく解説

葬儀屋の事務員 葬儀
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現役葬儀屋のShinoyaです。
「葬儀屋の事務に興味があるけれど、どんな仕事内容なんだろう」
「事務の仕事は経験があるけれど、葬儀屋の事務だとどんな違いがあるんだろう」
「事務でもご遺体と接することはあるのかな…」
葬儀屋の事務が気になっているけれど、どんな仕事内容なのか分からず求人の応募に悩んでいる方に、葬儀屋の事務の仕事内容が詳しく分かる記事をご用意しました。
この記事を読めば、葬儀屋の事務の仕事内容がご自身に合っているか、求人に応募するべきかが分かるでしょう。
筆者も実際に葬儀屋の事務がどんな仕事内容なのかを事前に調べ、納得した上で働いています。
この記事では、葬儀屋の事務の仕事内容から正社員とパートの違い、向き不向き、勤務条件、応募・面接のポイント、そして実際の働きやすさまで詳しく解説します。
綺麗事だけではなく、現場の厳しさや注意事項まで、葬儀屋のリアルを書いていますので、ぜひ参考にしてください。

葬儀屋の事務とは?仕事内容の全体像

まずは葬儀屋の事務の役割と、会社でどのような存在なのかをご紹介します。

事務が葬儀現場を支える重要な役割である理由

事務は葬儀現場に行くことは基本的にはありませんが、葬儀を最初から最後まで滞りなく行うためのとても重要な存在です。

なぜならば、現場のスタッフが葬儀の複雑な準備を全て一人でするのは難しく、事務のサポートが必要不可欠だからです。

当然ながら、事務と現場のスタッフの連携が良いほど、葬儀の質も上がっていきます。

事務と現場の連携のポイント

事務・現場スタッフの連携のポイントは、以下の流れをご覧ください。

葬儀屋の事務の仕事内容、現場スタッフとの連携の流れ

このように、ご遺族の希望通りの葬儀を行うために、事務と現場スタッフは密に連携しているのです。

葬儀屋の事務の具体的な仕事内容一覧

・電話・メール対応、来客応対などの接客事務

・請求書・領収書などの書類作成

・外部からの供花・供物の注文書作成・受付

・現場スタッフのサポート・スケジュール管理

・事務所備品の発注・管理

なお、上記に挙げたものは筆者の会社での業務内容になります。

見積書・契約書の記入、祭壇の花や葬家の供花の発注、葬儀備品の発注は現場スタッフ自身で行っています。

葬儀屋によって業務内容の幅は異なるので、応募する葬儀屋に要確認です。

正社員とパートで異なる葬儀屋事務の仕事内容

葬儀屋の事務の正社員とパートの主な違いは、担当業務の広さと責任範囲です。

正社員事務の業務範囲

・上記で挙げた業務内容の全般

・通夜や葬儀の時間に合わせて早出・残業

平行してパート事務のサポートも行います。

パート事務は電話応対が中心

パート事務は事務所での電話対応が主な仕事内容になるでしょう。

イレギュラーが多い葬儀屋でも決められた時間内で働けるのが魅力ですが、以下の点は意識したいところです。

・葬儀の専門用語や知識を覚えるまでに時間がかかる

・少ない勤務日数・時間での勤務になるため、次に出勤したときには状況が大きく変わっていることがある

・新たに入った葬儀、その日のスケジュールなど最新の状況を都度把握し、お客様からの問い合わせ内容にしっかり対応できるよう、正社員事務とのコミュニケーションが大切になる。

以上のポイントを踏まえ、
ご自身に合った働き方を選びましょう。

葬儀屋の事務の適性

葬儀屋の事務の仕事内容は上記でご覧いただけたかと思います。

その上で、実際に向いている人・向いていない人の特徴をご紹介していきます。

向いている人と活躍できる場面

・コミュニケーション能力がある、気配りができる

⇒現場のスタッフとの連携・スケジュール管理、発注漏れがないかなどの確認

 

・葬儀が立て込んでいる忙しい時期でも冷静に対応できる

⇒業務の優先順位を決めて的確に処理を進められる

 

向いていない人の特徴と注意点

・マルチタスクが苦手

⇒お亡くなりの入電が立て続いたり、複数の葬儀の処理を同時進行している間に情報が混じり、誤案内でクレームにつながることも

 

・感情に流されやすい

⇒大切な方を亡くされた直後のお客様は混乱で興奮状態であったり、泣きながら電話をかけてくることもあるため、冷静さを欠いてしまうのはNG

葬儀屋の事務の給与・待遇・勤務時間

正社員とパートそれぞれの平均です。

葬儀屋によってかなりバラつきがありますので参考程度にご覧ください。

平均年収や時給の目安

正社員

項目 内容
平均年収 約360万円〜450万円
平均月給 約28万円
勤務時間(早出・残業の有無) シフト制

日勤実働8時間(例:9:00〜18:00、8:30〜17:30)

早出・残業あり(通夜・イベント日・繁忙期は時間外勤務が発生)

 

パート

項目 内容
平均時給 時給1300〜1500円
勤務時間(早出・残業の有無) シフト制

(例:9:00〜16:00、10:00〜17:00)

早出・残業原則なし(繁忙期は相談の可能性あり)

 

葬儀屋の事務として働く上でのやりがい

葬儀屋は、人の人生の節目を支える仕事です。

現場でご遺族と接する機会は少なくても、大切な人を亡くされた直後のご遺族がまず頼るのは葬儀屋であり、その電話に応対するのが事務です。

電話をかけてきたときは不安そうな声色だったご遺族から、次第に安心が伝わってきたり、感謝の言葉をもらえたときは、大きなやりがいを感じます。

また安定した業界のため、やりがいとともに長く働ける安心感もあります。

葬儀屋の事務の大変なところ・注意点

感情面での気遣いが必要な場面が多い

電話という声だけのやりとりは、相手の表情が見えない分、言葉遣いや声のトーンで印象の全てが決まると言っても過言ではありません。

 

慣れるまで葬儀の専門用語や流れに難しさを感じる

葬儀は人生でそう何度も経験するものではないため、専門知識を持っている人は限られます。

お客様は当然「葬儀屋に聞けば全部教えてくれるだろう」という思いで問い合わせをするため、時にはマニュアルだけでは対応しきれない細かい問い合わせ内容もあります。

分からないことは、一人で判断せず周りのベテラン社員に電話を繋ぐなど、柔軟に対応しましょう。

 

忙しい時期は臨機応変な対応力が求められる

葬儀屋は、忙しさに波がある業界です。

特に季節の変わり目や冬は繁忙期で、2桁の葬儀件数を同時進行することもあります。

全スタッフが慌ただしく動くため、臨機応変な対応が求められます。

 

ご遺体と接することがある

ご遺体に直接触れることはありませんが、自社斎場に安置する場合、見る機会はあります。

葬儀屋で仕事をする以上、ご遺体と一切接することなく仕事をするのは難しいため、留意してください。

未経験でも葬儀屋の事務はできる?必要な資格やスキル

未経験で葬儀屋の事務で働くことを検討している方は、何か資格やスキルが必要なのではと不安になるかと思います。

結論からいうと、

特別な資格やスキルは不要で、未経験でも大歓迎です。

採用の実情

葬儀屋の求人は、応募数が非常に少ないです。

面接時に最低限のコミュニケーション能力があれば、採用率は高いでしょう。

パソコンスキルや事務経験はあればなお良いですが、経験がなくても研修制度が整っていますので安心です。

一番大切なのはお客様への接客マナーなので、電話対応スキルがあればより高く評価されますね。

葬儀屋の事務に転職・就職する際のポイント

求人の探し方と応募前に確認すべき条件

求人を探すときは、住まいの近くの葬儀屋で検索するのが良いでしょう。

気になる求人を見つけたら、業務内容だけでなく、時間外労働・固定残業代の有無の記載があるかも確認してください。

 

面接でよく聞かれる質問と答え方のコツ

面接で必ず聞かれるのは志望動機ですが、「お客様に寄り添いたい、人生の節目を良いものにできるよう尽力したい」、純粋にその思いを持っている方は、ありのまま面接官に伝えてください。

葬儀屋は、お客様のことを第一に考えられる人材を求めています。

 

そしてほとんどの場合聞かれるのが、「ご遺体に抵抗はありませんか?」です。

面接官は、せっかく応募から面接を経て入社した人材が、ミスマッチで早期退職してしまうのを心配しています。

抵抗がないのであればその旨を伝え、「ご遺族だけでなく故人の尊厳も大切にしたい」等、もう一押しできれば採用率がぐんと上がるでしょう。

 

実際の現場を見学する重要性

面接はオンラインか対面かを選べる会社が多いです。

どちらを選んでも採用率にはさほど影響はありませんが、対面面接で実際の現場を見学することを強くおすすめします。

インターネット上の写真や情報と、実際の現場は、イメージが大きく異なることがほとんどです。

ミスマッチを防ぐためにも、現場や働く人たちの雰囲気、通勤のしやすさ等、しっかりとチェックしてください。

まとめ:葬儀屋の事務の仕事内容を理解して、自分に合った働き方を見つけよう

いかがでしたでしょうか。

葬儀屋の事務の仕事内容ややりがい、難しさ、勤務条件まで幅広くご紹介しました。

人生の大きな節目となる葬儀に携わるのは決して簡単な仕事ではありませんが、その分ご遺族の希望通りの葬儀を作り上げるやりがいは大きなものでしょう。

人に感謝される仕事として長く続けられる魅力もあります。

この記事で葬儀屋の事務の仕事内容がご自身に合っている、挑戦してみたいと思った方は、ぜひ求人応募してみてくださいね。

 

葬儀屋の仕事内容についてはこちらの記事もご覧ください。

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