葬儀の仕事に役立つ資格は?未経験からでも目指せるおすすめ資格

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はじめに:葬儀業界で資格が注目される理由

現役葬儀屋のShinoyaです。

近年、葬儀のあり方が多様化し、葬儀業界には専門的な知識と対応力が求められるようになっています。


一昔前までは「経験があればできる仕事」と考えられていましたが、今では資格保有者が優遇される時代です。

たとえば、葬祭ディレクター・終活アドバイザー・グリーフケア資格などは、実務でも高く評価される資格です。


この記事では、葬儀の仕事を始めたい方・スキルアップを目指す方のために、
現場で本当に役立つ資格を詳しく紹介します。

葬儀の仕事で資格が役立つ理由

葬儀の仕事は、単に葬儀を「執り行う」だけではありません。


遺族の心に寄り添いながら、手続き・段取り・儀礼をトータルにサポートする「サービス業」です。

そのため、以下のようなスキルが求められます:

分野 求められるスキル 関連資格
式の運営 葬儀進行、祭壇設営、参列者対応 葬祭ディレクター
心のケア 遺族への心理的支援 グリーフケア資格
法律・手続き 埋葬許可・火葬手続きなど 終活アドバイザー、終活カウンセラー
マナー・礼儀 言葉遣い・服装・作法 ビジネスマナー検定
販売・提案力 葬儀プランや供花の提案 販売士、接客系資格

葬儀業界では、資格があることで信頼性が上がり、キャリアアップにも直結します。


では、具体的にどのような資格があるのでしょうか。

葬儀業界で最も有名な資格「葬祭ディレクター技能審査」

葬儀の仕事でまず目指すべきはこの資格ですね。

国家認定の葬祭業界資格

「葬祭ディレクター技能審査」は、厚生労働省が認定する葬儀業界唯一の公的資格です。
一般社団法人 全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)が実施しており、
葬儀の知識・マナー・進行スキルなどを総合的に問われます。

筆者自身も現在、取得に向けて励んでいる資格です。

項目 内容
資格名 葬祭ディレクター技能審査
認定機関 厚生労働省認定(全葬連)
種類 1級(実務5年以上)・2級(実務2年以上)
試験内容 筆記・実技(司会・接客対応・見積作成)
合格率 約60〜70%前後

資格取得のメリット

  • 就職・転職の際に即戦力として評価される

  • 会社によっては資格手当が支給される

  • 遺族からの信頼度が上がる

  • 葬儀の現場で自信を持って行動できる

おすすめの学習方法

  • 全葬連の公式テキストで独学

  • 専門スクールや通信講座(ヒューマンアカデミーなど)

  • 現場経験を積みながら実践的に学ぶ

遺族の心に寄り添う「グリーフケア資格」

グリーフケアとは、悲しみを抱えた人の心のケアを行うこと。
葬儀後のフォローや、葬儀中の対応で大きな力を発揮します。

項目 内容
資格名 グリーフケア・アドバイザー、グリーフケア心理士など
学習内容 心理学基礎、悲嘆反応の理解、傾聴スキル
活用シーン 葬儀屋勤務、カウンセリング、遺族サポート
取得難易度 中程度(心理学初心者でも可)

心理学的な知識を学ぶことで、悲しみの中にある遺族の気持ちを理解し、
より丁寧で温かみのある対応が可能になります。

終活分野で人気の「終活アドバイザー」「終活カウンセラー」

葬儀業界では、生前相談(事前相談)のニーズが急増しています。
その中で注目されているのが「終活アドバイザー」や「終活カウンセラー」資格です。

筆者も今後のキャリアの可能性を広げるため、「葬祭ディレクター」の次に取得を目指しています。

資格名 終活アドバイザー / 終活カウンセラー
学習内容 遺言・相続・お墓・保険・介護など幅広い終活知識
活躍の場 葬儀屋、行政書士事務所、保険業界
費用目安 約3〜5万円(通信講座)
メリット 生前相談の信頼度UP、顧客満足度向上

ポイント

葬儀業界では、単に葬儀を行うだけでなく、
「人生の最期をどう迎えるか」をトータルで支援する姿勢が求められています。


終活資格は、時代に合った提案力を身につける武器になります。

宗教や供養の理解を深める資格

葬儀は宗教儀式でもあるため、宗派や供養方法を理解することも大切です。
以下の資格を取得すると、より専門的なアドバイスが可能になります。

資格名 学習内容 活用例
仏教検定 仏教の基礎知識・宗派の違い 仏式葬儀の司会・案内に活かせる
神道検定 神道儀礼・用語・作法 神式葬儀での進行補助
終活ライフケアプランナー 仏式・神式・無宗教葬の基礎 総合的な提案スキル向上

宗教的知識を持つことで、僧侶や神職とのやりとりもスムーズになります。

葬儀屋の仕事で役立つその他の民間資格・スキル

分野 資格名 内容・メリット
接客 サービス接遇検定 接客マナー、言葉遣い、立ち居振る舞いを学ぶ
販売 販売士検定 商品提案・説明スキルを磨く
事務 日商簿記・秘書検定 事務作業・見積作成業務に役立つ
心理 メンタル心理カウンセラー 遺族やスタッフのメンタルサポートに活用

これらは葬儀業界に限らず、あらゆるサービス職で高く評価される資格です。
特に「サービス接遇検定」は、葬儀屋の面接でも評価ポイントになりやすいです。

資格取得にかかる費用と期間の目安

資格名 学習期間 費用目安 難易度
葬祭ディレクター(2級) 約6〜12ヶ月 約8〜15万円 ★★★★☆
終活アドバイザー 約3ヶ月 約3〜5万円 ★★☆☆☆
グリーフケア資格 約3〜6ヶ月 約5〜10万円 ★★★☆☆
仏教検定 約2ヶ月 約1〜3万円 ★★☆☆☆
サービス接遇検定 約1ヶ月 約5,000円〜 ★☆☆☆☆

未経験から資格を取るおすすめステップ

  1. 業界の基本を知る
     → 終活アドバイザー・仏教検定で基礎知識を学ぶ。

  2. 現場スキルを磨く
     → 葬祭ディレクター2級を目標に学習開始。

  3. 心のケアを学ぶ
     → グリーフケアや心理カウンセラー資格で差別化。

  4. 資格を活かしてキャリアアップ
     → 管理職や式場責任者として昇進も可能。

まとめ:資格を活かして“人の心に寄り添うプロ”へ

葬儀業界は、単なるサービス業ではなく、人生の最期に関わる特別な仕事です。
資格を取得することで、以下のようなメリットがあります。

  • 遺族からの信頼を得やすい

  • 専門的な知識で提案力が高まる

  • 仕事に誇りと自信を持てる

  • 将来、独立開業も視野に入る

今後のキャリアに向けて

葬儀の仕事はAIに代替されにくく、人の心に寄り添う力が問われる分野です。
資格を取って終わりではなく、学んだ知識をどう活かすかが大切。
「一生の仕事」として成長していく第一歩に、ぜひ資格取得を検討してみてください。

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